かれこれ2週間あまりも前の事になりますが、
お客様から、お茶会にご招待いただきました。
茶の湯、初体験、です。
お茶をいただく前のお食事を『懐石』といいます。
これはその昔、
僧侶が、暖めた石を懐に抱いて空腹を紛らわせたことからきているそうで、
お茶をいただくために、空腹を紛らわせる程のもの、ということだそうです。

まず、おふくの湯のみが出されました。
思わず、笑みがこぼれちゃいます。
飲んでみると、なんか変。白湯でした。お茶の前は白湯なのだそうで、
吸い物も本来は、昆布だしと塩少々の薄味。
すべてお茶を愉しむための準備、ということになるようです。
座っていると、何だか横がほんのりぬくい。


手焙り(てあぶり)というもので、中に炭が入っています。
上から見ると反対側に空気穴があいています。
直接、手をあてて温めてもよいそうです。
いざ、お茶室へ。
一旦、外に出て『待ち合い』へ、
先生は「バスの停留所みたいでしょ」とおっしゃいましたが、
田舎の昔の停留所みたい、でしょうか、、、
そこに腰掛けました。
寒いんですが、なんだか落ち着く感じがしました。
そこからお茶室まで、小さな径が続いています。途中にはつくばいがあり、
そこで手を清めます。
そして、『にじり口』からお茶室へ

ご存知の方も多いとは思いますが、
この小さな戸がにじり口、ここから入ります。

入ると正面には床があり、軸がかけてありました。
軸はその席のテーマを表現するものであったりするそうです。

様々なことを教えていただきながら、
濃茶、薄茶と頂戴しました。
待ち合いから小径を通り、にじり口から入るお茶室は
小さくて狭い、天井もとても低い。
けれど、なんと表現したらよいのか、
その小さく清浄な空間は、狭いのに広い
自分と向き合う場所 ということかな
ということで、翌日は休日だったので、
いつもより丁寧に家の掃除をしました。
心が洗われたということでしょうか。。。
それから2週間、その効果、今はありません(>.<)
何はともあれ、たくさんのことを教えていただき、経験をさせていただきました。
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